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ヒガメタルの”ものづくり”情報特集
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ものづくり基礎知識27 穴あけ加工② ボール盤の種類と構造

2022年8月19日

穴あけ加工は固定した鋼材や木材やプラスチックなどに回転する工具を当てて穴を開ける加工方法のことで、切削加工のひとつになります。

前回の記事(https://higa-metal.com/articles/1185/ )に引き続き、今回はボール盤の種類と構造をご紹介します。

穴あけ加工を行うボール盤

穴あけ加工は、旋盤・フライス盤・マニシングセンタなどを用いても実施することが可能ですが、もっとも良く用いられるのがボール盤です。

加工の精密さに難はあるものの、コンパクトでコスト面でも優れており、使用方法を習得しやすいといった利点から、ボール盤を用いて穴あけを行う機会は非常に多くなります。

 

ボール盤の種類

ボール盤には卓上ボール盤、直立ボール盤、ラジアルボール盤、多軸ボール盤、タレットボール盤などの種類があります。

一般的に最も普及しているのが卓上ボール盤です。

卓上ボール盤(画像: photolibrary https://www.photolibrary.jp)

卓上ボール盤は作業台の上に設置して使用する小型のボール盤で、100Vと200Vの2種類の電源があり、工場だけでなくDIYなどで個人で使用されることもあります。

構造としては、上部の主軸部にモーターがついており、ベルトを介してドリルを付けた主軸に回転を伝える形になっています。プーリーという回転軸にあたる部分の外径の違いで回転数が変わりますので、回転数を変更する際には多段になっているプーリーのベルトを掛ける位置を変更します。

工作物は下部のテーブルに固定させます。その工作物に対して、主軸に取り付けたドリルを加工者がハンドルで上下動させることで穴あけ加工を行う仕組みです。ハンドルの回す速さで工具(ドリル)の送り速度も変化しますので、加工したい形状や精度に合わせて適切なスピードでハンドルをコントロールするようにします。

 

穴あけ加工の原理

ボール盤に代表されるように、穴あけ加工を行う場合には工具(ドリル)を回転させながら工作物に押し当てていく形になりますが、その加工条件を紹介します。

1.工具の回転数

工具の直径が小さいほど、切削速度も遅くなります。そのため工具のサイズを踏まえて回転数を定めます。

2.工具の切込み量

切込み量はドリルの直径に比例して大きくなります。そのため精度の高い加工が必要な場合には、小さな直径のドリルから順に穴をあけて複数回の加工作業を行うこともあります。

3.工具の送り速度

卓上ボール盤ではハンドルの回転で上下動を行いますので、工作物の素材や加工サイズ、求められる精度などに沿って手動でコントロールします。

穴あけ加工の3条件

 

ヒガメタルでは、自社や協力工場で穴あけ加工も頻繁に実施しています。

大田区のものづくり企業として、お客様の事情や納期を踏まえ最適な加工方法を選択して製作を行っていますのでお気軽にご相談ください。

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