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ものづくり基礎知識26 穴あけ加工① 特徴と種類

2022年7月22日

穴あけ加工は固定した鋼材や木材やプラスチックなどに回転する工具を当てて穴を開ける加工方法のことで、切削加工のひとつになります。

軸を通すためだったり、ネジのための穴だったりと穴あけ加工の目的はさまざまです。

今回はそんな穴あけ加工の特徴と種類を紹介します。

穴あけ加工の目的と特徴

穴あけ加工の目的には大きくわけて以下の4つがあります。

  1. ネジ穴を作り、ネジで固定するため
  2. 軸を通すためのはめあい穴を開けるため
  3. 他の部品との干渉や接触を避けるための逃げ穴
  4. その他、位置決め用や旋盤のセンタ穴を開けるためなど

特に機会が多いのが1のネジ穴のための加工で、部品同士をネジで固定するために使われます。ネジでの固定であれば、何度でもネジの着脱が可能ですので固定のために一般的に使用されます。

穴あけ加工には一般的に下記のようなメリットがあります。

  • 加工する形状の自由度を高められる
  • 精度の高い加工が可能

一方、以下のようなデメリットもあります。

  • 大量の加工には不向き
  • 材料を切削するためロスが発生する

高精度での加工が可能で大小様々な製品で使用されますが、一つずつ穴を開けていく関係上、高速で大量の加工を行うことはどうしても難しくなります。また、切削して穴をあけることで削りカスが一定出てしまいますので、その処理を考えながら作業を進める必要もあります。

穴あけ加工の種類

穴あけ加工を大きくわけると以下の4種類に分けられます。

1.穴あけ加工

材料に必要なサイズや形状の穴を開ける、基本的な加工です。

工作物を上下貫通させる穴を「貫通穴」、途中で止まる穴を「止まり穴」と言います。 また、穴の形状がまっすぐなものを「ストレート穴」、直径が変化していく穴を「テーパ穴」と呼びます。テーパ穴は位置決め用などに使われます。

穴の種類

2.座ぐり加工

座ぐりとはドリルで穴を開けた後、ネジを締め付ける面を滑らかにする目的でドリルより大きなサイズで1mm程度の深さで加工したものを指します。

鋳物などは表面がざらざらしているためにネジがゆるむこともあり、その対策としての加工になります。

座ぐり加工

3.深座ぐり加工

ドリル穴の上部に、座ぐり加工よりもさらに深く穴を開ける加工が深座ぐり加工です。

この加工は主にボルトの穴を沈み込ませて部品から飛び出させない目的で行います。

深座ぐり加工

4.ねじ加工

ねじ用の加工はまずドリルで穴あけ加工を実施し、そこにらせん状の溝を掘り込んでネジを加工します。

ねじ加工を施されたボルト

ヒガメタルでは、自社や協力工場で穴あけ加工も頻繁に実施しています。

大田区のものづくり企業として、お客様の事情や納期を踏まえ最適な加工方法を選択して製作を行っていますのでお気軽にご相談ください。

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