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ものづくり基礎知識24 フライス加工① 特徴と種類
2022年5月13日
フライス加工は固定した工作物に、フライスと呼ばれる円筒状の複数の刃がついた工具を回転させながらあてることで切削していく金属加工方法です。
旋盤加工では丸型の工作物を加工するのに対して、フライス加工では主に角型の工作物を加工します。 今回はそんなフライス加工を案内します。
フライス加工の特徴
フライス加工は切削工具を高速回転させて金属などの工作物を削り取って加工していく方法で、ピンやフランジ、角物など様々な形状への加工が可能です。主に歯車や金型や機械部品等の加工に用いられます。
また、旋盤加工と異なり作業台に固定できれば加工が可能なので、旋盤加工では対応が難しいサイズの加工品においてはフライス加工を活用することになります。
フライス加工の加工種類について
フライス盤での加工の事例には以下のような種類があります。
1.外形加工(正面フライス)
外径が大きく、円周上に多数の刃を付けた正面フライスで、工作物の外側を広く平面に削っていきます。広い平面を効率よく削ることができます。
2.側面加工(エンドミル)
外周および先端に刃を付けたエンドミルを回転させて、工作物の側面を削りとります。段付きの形状や円弧に加工することが可能です。
3.溝加工(エンドミル、すり割フライス、メタルソー)
aエンドミルなどを使って、溝やポケットの形状のくぼみ、かぎ状の溝、スリット(すり割り)状の溝を加工します。
4.穴あけ加工(ドリル、リーマ、エンドミル)
aドリルやエンドミルなどを回転させながら工作物に当てることで、様々な形状の穴を加工できます。
5.曲面加工(エンドミル)
工作物を動かしながらエンドミルを当てることで曲面を加工します。なお、複雑な曲面を加工する必要がある場合には、NCフライス盤やマシニングセンタを活用して行います。
上記のように、フライス加工では様々な形状の工作物を加工することができます。
ヒガメタルでは協力会社含め広く業務をお受けできる体制を整えており、フライス加工も受託可能です。
大田区のものづくり企業として、お客様の事情や納期を踏まえ最適な加工方法を選択して製作を行っていますのでお気軽にご相談ください。