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ものづくり基礎知識38 機械加工/金属加工の知識:金属工作機械/金属加工機械
2025年10月17日
ものづくりの現場で、金属材料を加工して形状あるいは機能を付与するための機械を「金属工作機械」あるいは「金属加工機械」と呼びます。
金型や工具などを装着して稼働する機械で、金属加工を高精度かつ効率良く実施できるようにするだけでなく、何度も同じ加工が行える再現性をもたらします。
今回はそんな金属工作機械および金属加工機械について取り上げます。
・金属工作機械/金属加工機械の分類
金属加工にまつわる機械はさまざまな分類がなされますが、
総務省が2024年に定めた生産物分類[ https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/seisanbutsu/index_2024.htm ]では、こうした機械類を以下のように分類しています。
1.金属工作機械
旋盤、ボール盤、フライス盤などが分類されます。
2.金属加工機械(金属工作機械を除く)
圧延機械、プレス機械、ガス溶接・溶断機などが含まれます。
・金属工作機械
日本産業規格(JIS)では「主として金属の工作物を,切削,研 削などによって,又は電気,その他 のエネルギーを利用して不要な部分を取り除き,所要の形状に作り上げる機械。ただし,使用中機械を手で保持したり,マグネットスタンドなどによって固定するものを除く。 注記 狭義であることを特に強調するときには,金属切削工作機械ということもある」としています。
この分類では旋盤やボール盤、中ぐり盤、研削盤、マシニングセンタなどが含まれます。
・金属加工機械
金属加工機械に分類されるのは圧延機械やプレス機械、せん断機、鍛造機械などです。
ここには金属を鋳塊、粉末、板、管、棒などの形状に1次加工するための圧延機械などの機械と、そこからさらに目的の形状に仕上げていくための鍛造機械やプレス機械など2次加工を行う機械の両方がふくまれます。
・加工に用いるエネルギーの種類による分類
金属を加工する際には材料に熱や化学などのエネルギーを与えて行いますので、このエネルギーの種類によって分類することも可能です。
金属材料に機械的エネルギーを与える手法としては、塑性加工(材料に大きな力を加えて変形させることによって、目的とする形状に加工する)のプレス機械や圧延機械、材料から不要な部分を取り除く除去加工などがあります。
また、熱的エネルギーを与えるものとしては溶解炉や放電加工機、溶接機などがあり、化学的エネルギーを与えるものとしてはめっきやアルマイトなどの表面処理機などが存在します。
ヒガメタルは大田区のものづくり企業として、多種多様な加工のご依頼をお引き受けしています。
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